夏の陣

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8月30日の衆院選挙投票を迎える前に、思うところを書いておこう。
自分の周囲を見回しても、これまで何となく話題にのせることをどこかタブー視されてきた政治という話題。俺自身もそれを避けて来たし、blogやサイトでネタにすることはあまり無く過ごしてきた。

7月以降の流れの中で、自分なりに政治を考え、自分なりにネットや新聞や本などで情報を集めるようになり、近しい人間と時には口頭で、時にはtwitterやIRCなどで談義したりもした。
そういう意味では自民党のCMではないが、「日本を考える夏にする」というのは、自分の身の回りを見るに結構な人間がこのことを考えた8月だったのではないかと思う。

そしてその根底には、マスメディアに対する不信感というのが共通した議論のベースにあったように思う。ネットの情報は偏ると識者は語る。そうかもしれない。だが、ネットという不特定多数で非同期にコミュニケートを交わすようになると、マスコミの情報もネットの比じゃないくらいに偏っていることに気づく。

新聞を疑う。テレビを疑う。
ネットだとユーザが欲しい情報を無意識に選別してしまうことがあるのは確かだろう。
だからといって、自分が見たい情報だけを鵜呑みにして、論調を異にする情報をまるっきり無視するほどネットユーザは愚かだろうか。ちょっとニュースをかき集めるだけで、いわゆるクオリティペーパーと呼ばれる朝日、読売、次いで産経や毎日といった各新聞の論調の差異、テレビが取り上げること、編集されていること、そして切り落とされたこと、そういったことは坩堝の中にカオスに混じり合う。カオスなスープをそのまま飲み込んだりすることは、ほとんどの人間はしていないように思う。

「誰が」「どこで」「何と」言ったか。
その微妙な味の違いを考えながら飲み込み、時にはあまりの不味さに戻した。

今自分が感じている風向きと、ネット上でみかける様々な声と、そしてマスメディアが伝える風向きが、それぞれ微妙に食い違う。というよりも、マスメディアに至っては大きく乖離しているようにさえ思う。

着地点はどこか。
現実はどうなのか。
それをこの週末、しっかりと見て置きたい。

そしてさらに言うのならば、8.30で全てが終わる訳ではない。
個人的に望む結果になるにせよ、そうでないにせよ、日本の国民である以上日本の政治からはこれからも無縁でいられない。何となく話題を避けてたこれまでと違い、その一方でネットにせよマスメディアにせよただ面白おかしくバカ騒ぎに興じるだけでなく、いろんな情報を自分なりに拾い、自分なりに咀嚼し、そして自分なりの考えを導き出す。
それはとても大事なことである、という空気を生み出したという一点において、マスメディアがこの後なんと言おうと、意味のある夏だったのではないかと個人的には考えている。

最後に改めて自分のスタンスを残しておく。
今このタイミングに至るまで、正直言うと自分がこんなに政治面でコンサバティブな考え方を持つと思ってもいなかった。右とか左とかそれほど意識していなかったが、あらためて情報を整理して考えたときに、リベラルな考え方に対する違和感と対を為すようにコンサバティブな考え方に、すんなりと納得できると思えたとき。近現代史の理解の中にある心のモヤモヤの根源を見つけたとき。その辺をひっくるめて、ああ自分はコンサバティブな思想の人間なんだと思ったのだ。

俄と笑ってくれてかまわない。
実際に俄なのだ。
でも、そこに足跡は確実につけた。

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このページは、koukiが2009年8月29日 02:34に書いたブログ記事です。

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